大学での事業実績02


■大学からのご相談

うちの学部生はオタク的で元気が見えない。就職意欲も低く留年する学生も多いので、なんとか大学時代にやりたいことを見つけて挑戦することの重要性に気づかせたい。彼らが元気になってくれれば、学内の閉塞的な雰囲気も打ち砕けると思うのですがいかがでしょうか?

■學匠からのご提案

 大学での学習は高校での学習と大きく異なる。高校迄は様々な可能性に対応出来る基礎を築くための学習であったが、大学での学習は、自らが主体性をもって、明確な自己実現に向かっての学習となる。このために、自分は何をしたいのか、何に向いているのかを考える必要がある。 同時に問題意識をもって、深く考える思考型の学習が求められる。

 この授業でなによりも大切にしているのは、学生にとっての穏やかな居場所作りであり、そこから自己開示を実現することです。あわせて、グループワークを基本とした様々な演習を通して、他者の考え方や価値観を知り、自分自身についての認識を深め、自己や他者を理解しつつ、自己の確立につなげ自律感を獲得させることです。

 このように授業をすすめながら、一方で、社会認識を広げ、問題意識を自然な形で育みながら、大学での主体的学習姿勢を整えるところに、この授業の特徴があります。

 幼さの残る学生が大人に変容するための過程の一歩として位置づけています。

 

 

【授業名称】 キャリア・ステップ

 

 

【授業概要】

 大学での学習は高校での学習と大きく異なる。高校迄は様々な可能性に対応出来る基礎を築くための学習であったが大学での学習は明確な自己実現に向かっての学習となる。このために、自分は何をしたいのか、何に向いているのかを考える必要がある。

 この授業では、グループワークを基本とした様々な演習を行い、他者の考え方や価値観を知り、自分自身についての認識を深め、自己や他者を理解し自己の確立につなげる。また、長所や短所、大学生活での課題など自己の現状を認識し、大学での主体的学習姿勢を整え、どのような大学生活を送るかを真剣に考え、目標設定を推進する。

 

【対象者・実施内容】

定  員 1クラス25名程度(半期:4クラス約100名規模の運営)

対象学生 1回生

実施期間 全15コマ(1回秋学期)

 

【講師配置】 講師1、学生ファシリテーター1、教員1

 

【目的と目標】

  • グループワークを通して自己理解や他者理解を進め、自己の特性を理解する。
  • 自分自身がどんな人で、何に向かって進もとうしているのか理解する。
  • 自律的に物事を考え、問題を掘り下げる力を育む。
  • 大学での過ごし方、生活のスタイルを確立する。
  • さまざまなことへの興味感心を広げ、行動的な人材に育てる。
  • 社会や働くことへの感心を高め、自分の将来像を具体的に考え、目標設定する。

【特 徴】

  • ひとつひとつに気づきと学びの狙いをもったグループワークを基本とする。
  • 自分の主体的な考えをもった対話力が磨かれる。
  • 自分を受容し、自己肯定感を持てるようにする。

【受講を勧める対象】

  • 大学での目標を持ち、積極的に成果を出したいと考えている学生
  • コミュニケーション力を磨きたい、友達がほしいと思っている学生
  • この大学に進学したが、進路として間違ったと考えている学生
  • 単位取得がうまくいかない、勉強の仕方が分からない学生

【カリキュラム】(1回90分1コマ、選択科目)

テーマ・目的 取組概要
1

自己紹介・クラスづくり

自己紹介ワークを通して、クラスの仲間を知る穏やかの雰囲気の中でのアイスブレークと自己開示
2

わたしと大学、今の自分

自分自身の関心や大学生活のことへの想いの交流

お絵かきによる素直な自己表現

3

授業のありかた、関わり方

大学における自律的学習についての理解

主体的参加を促すペアワークで、運営ルールと授業の参加原則を確立する

4

自己理解と他者理解

「ごきげんよう」

お互いの体験の語り合い

他者の考えや価値観を知ることで、対比して自己認識を深める

5

自分の行動特性を知る

行動特性ゲームを通して、グループ内での振る舞いの傾向を分析する
6

自分をまとめる

1〜5回を通して見えてきた自分をまとめる

社会とは何かの講義と社会人インタビューの宿題提起

7

実施クラス合同イベント

「よろず対話のお店」

OST(オープンスペーステクノジー)」を活用しての、自由な対話の場での学びと気づき

8

他者との協働

チームづくりワーク
9 社会人インタビューの発表

他者への説明と質疑の方法

社会人インタビューからみた多様な生き方の理解

他者の「認識の多様性」から学ぶ

宿題提起(問題意識について)

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11 意見発表とコミュニケーション力の発揚

自分自身の問題意識をまとめてくる

まとめの発表と質疑応答を通してのコミュニケーションの訓練、一歩踏み込んだ対話のやりとり

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学びと気づきの整理

最終発表に向けて

「大学生活での目標設定と自分」について、これまでの授業の学びからまとめあげる

まとめをペアで語り合い、さらに掘り下げる

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「わたし」の発見

「わたし」の表現

「自分はこんな人」「自分がめざすものは何か」について語る

(+授業全体レポート作成)

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