キャリア意識が低く、低単位状態の学生が一定割合存在します。こうした学生に対してどんなキャリア教育プログラムが有効でしょうか?
學匠では、以下の3点を提案の大切なポイントとしてプログラムを提案いたしました。
■事業目的
■事業成果
初回実施から8年間、大学の春秋の二学期に渡って學匠が継続して関わらせていただいております。
受講学生にとっては、多様な価値観や働き方を知り、自分の価値観や将来イメージを見つめ直す良い機会になっています。
大学側にとっては、授業や個別面談を通して、学生がどういう躓きから大学から遠ざかるのかについての原因も見えきました。
授業に関係する大学の教職員と(株)學匠の講師、学生ファシリテーターが授業毎に実施する丁寧な振り返りから、改善や新たな試みを反映させながら少しずつ授業プログラムも進化してきています。重要なキャリア支援プログラムとして今後も期待されています。
また、学内の教職員に対する直接的間接的な波及効果は大きかったと自負しております。教職員の研修の定例化による、「ファシリテーション」の学内への普及のきっかけにもなりました。
【授業名称】 キャリア・Re-デザイン
【授業概要】
全15コマは大きく3つの場面で構成されます。
受講生同士の信頼関係を築くプロセスで交わされる対話を通して自他の違いと向かい合い、自分を見つなおすきっかけをつくることで自己理解を促進する場面。
様々な経験を持つ社会人へのインタビューを通して、リアルな職業生活に触れることで、職業観・仕事観を見つめ直す場面。
あらためてこれからの学生生活に対して自分の目的意識やキャリア形成について見通しを立て、自己表明する場面。
以上の取組みを、ファシリテーションを意識した授業運営で、学生の主体性を尊重しながら進めます。
【対象者・実施内容】
定 員 1クラス25名程度(半期:4〜5クラス約100名規模の運営)
対象学生 1回生~4回生、全学部学科
実施期間 1回2コマ連続の全15コマ(1泊2日の合宿含む)
【講師配置】 教員1、ファシリテーター1、学生ファシリテーター1
【目 的】
学部学科問わず、グループワークや社会人インタビューでの対話を通して出会う多様な価値観からキャリア意識の再構築をはかる。インターンシップなどの他キャリア関連授業での学習と共に相乗効果をはかる。
【特 徴】
【受講を勧める対象】
キャリア成熟度の低い学生(将来の仕事観、職業観が持てていない)
学習意欲の低いために低単位状態にある学生
【カリキュラム】(1回90分×2コマ、合宿は2日間で3コマ)
回 | テーマ・目的 | 取組概要 |
1 |
ガイダンス 導入・自己開示への促し |
2つのワークを通して、本授業の授業スタイルを伝えると共に、自己開示やフィードバックの意義を理解する。 |
2 |
アイスブレイク 受講生の学びあいの関係作り |
クラス内でのアイスブレイクを促しながら、受講生が主体的に関わり合う雰囲気づくりやチームビルディングをはかる。 |
3 |
合宿1日目 自己理解のためのワークショップ |
行動特性認識ワークやナイトプログラムを通して、自己理解を深める。また、チーム内での信頼関係を深める。 |
4 |
合宿2日目 仕事世界への目線づくり |
インタビューの実施に向けてのインタビューガイドの作成と合わせて、仕事世界への興味関心を深める。 |
5 |
社会人インタビュー 仕事世界への目線づくり |
社会人インタビューや話合いを通じて、社会生活について学びを深めながら、自分の人生観に照らして見つめる。 |
6 |
インタビュー振り返り 自分にとっての課題の明確化 |
インタビュー体験を振り返りながら、自分のキャリア観を整理するとともに、課題や目標についてまとめる。 |
7 |
5分間スピーチ アクションプラン・自己表現 |
「自分の今とこれから」についてクラス発表する。クラスメンバーからのフィードバックの実施と自分への手紙の執筆。 |